2008年10月24日金曜日

SEGWEI INTERVIEW


 


うす!今年の夏、FOLLOWUPというフリーペーパーに掲載して頂いたインタビューの全文を転載しましたので、チェックしてください!インタビューしてくれたケイスケ君(NEKO!/EASEL)ありがとうございます!


現在、東京でもっとも話題を呼んでいるバンドの1つ、SEGWEIが待望の1stEP "TRANSITION VIA EVER-DEEPER STAIRCASE"をSQUIRREL FOXからリリース。待ってた人も多かったはず。僕は待ってました。形容しがたいマニアックなサウンドを鳴らしながらも、幅広く支持されている彼ら。全感情をぶち込んだ傑作誕生を、ここに祝して初インタビュー。

●本誌初登場なので、バンドの結成の経緯を簡単に教えて下さい。

榎本(Ba/以下 榎):3年ぐらい前に、バンドやりたいって大学の友達だったユウキに話したらボーカルをやるって言ってくれて。それで、高校の時からの知り合いだった大屋をドラムに誘って結成しました。その時はギターが別の人だったんだけど、ライブを2回ぐらいやって抜けちゃって、しばらくメン募してたら丸山が引っかかりました。

●バンド名の由来は?

榎:(ユウキに向かって)誤解されるからちゃんと説明したほうがいいよ(笑)。

Y00kie(Vo/以下 Y):そうだね、よくあれ(アメリカが開発したすごい乗り物)と間違えられるからね(笑)。そう考えててもらっても構わないんだけど。
もともとSEGWEIは、"SEGUE"の発音記号で、"SEGWEI"という綴りの言葉は存在しないんですよ。この"SEGUE"という言葉自体には、レコードや演奏が切れ目なく繋がっていくことや"SMOOTH TRANSITION" 、つまりゆっくりと何かが移り変わっていくという意味があります。今はこの言葉みたいに、「同じメンバーでずっとバンドを続けていきたい」、「自分達のペースでいいから前向きに人生を進めていきたい」とよく考えてて、そういう意味でも"SEGWEI"とうバンド名にして良かったと思ってます。

●言葉の意味も含めて、良い名前だなと思ってつけたと。

Y:そうです。あと、言葉の響きや視覚的なバランスがなんとなくフィットしたからですかね。

●結成当初から「こういう音をやろう」っていうイメージはあったんですか?

榎:結成当初は今と全然違いました。メン募に書いたのは、LIFETIMEやTURNING POINTとかだったかな。後期のTURNING POINTがすごく好きで。だからもっと分かり易く、ハードコア然としたバンドをやろうと思ってたんだけど、実際やってみてしっくりこなくて。みんなの持ち味が混ざって、自然と今のような音になりました。ただ個人的には、今も昔も歌心のあるハードコアをやりたいっていう思いは変わらずあります。

丸山(Gu/以下 丸):歌心大事ですよね。僕もメロディセンスはすごく大事にしています。曲の良さはバンドのかっこよさの大前提だと思うので。こだわっています。

●では新作の話を聞かせてください。とりあえず、完成おめでとうございます!出来上がっての感想はあります?結構前から話は聞いていたのですごく楽しみにしてました。レコーディングする前と出来上がってで、イメージの違いみたいなものはありますか?

大屋(Dr/以下 大):レコーディングする前に、「こういうのを作ろう」っていう明確なイメージは特になかったです。今回満足いくCDを作れたのは、SQUIRREL FOXの小林さんが気長に待ってくれたのが本当に大きかったと思ってます。作るのに期限があったらそれに合わせたものしか出せないけど、今回は時間をいただけたので、バンド活動の中で少しづつ積み重ねていった5曲を満足いくかたちで残せました。

●今回のCDの歌詞のことについて聞きたいと思います。すごい難しい表現や単語が多いように感じたのですが、これって全部英語から考えて書いてるんですか?あと歌詞で拘っていることはあります?

Y:基本的には英語で書いてますね。あとは、大屋と話したり、皆と話したりしていく中で創りあげていく感じかな。自分にとっては英語の方が表現しやすいので、英語でリリックを書いています。

大:これは普段ユウキと話してるんですが、英語は組み合わせ次第で割と手軽に面白い響きがつくれたり、韻を踏んだりできるので、響きやリズム面では表現の幅が広い言葉だと思います。そこは、日本語は漢字のように視覚的なとこから言いたいことをつかむ部分があるのに対して、英語のアルファベットは音しか表わさない「表音文字」であることとも関係してる気がします。たまたまユウキが英語をしゃべれるので、そういうアルファベットの音の響きをうまく音楽に生かしたい、みたいな話はよくしてますね。

Y:日本語を駆使して表現されているアーティストは、本当にすごいと思いますね。母国語ながら、本当に難しい言語だと思う・・・

●響きを最重要視しての歌詞な訳ですね。

Y:そうです。メッセージやコンセプトをはじめから決めて書くことはあまりないですね~。

大:けど、曲を皆で仕上げていったときに、何か自然と言葉が意味をなしてくる感じはありますね。

Y:そこがMAGICなんだよね~。

一同:(笑)。

Y:一応日本語で言い換えたものもみんなに渡して、そこからさらにイメージを膨らませて曲を変えたりコーラス部分を考えたりもするから、リリックはみんなで作ってるとも言えます。出来上がって読み返してみると、一つ一つのフレーズや言葉にみんなのその時の考えとか生活とかが微妙に滲み出てて、面白いです。

●なるほど。抽象的な表現がすごく多かったので、何か言いたいことがあっての表現だとばかり思ってました。。。

大:パッと見て抽象的に感じるのは、歌詞を意味から入ってつくってないからじゃない?

Y:そうだね。あと、リリックはみんなそれぞれの視点から読み取るし、そこで違いが生まれるのも面白い。単語一つにしても色々な情報が含まれているので、それぞれの視点から読み取っていただけたら嬉しいです。

●SEGWEIの醍醐味は誰がなんと言おうとライブだと思います。ハードコアという括りでSEGWEIを見たときに、ここまで胸に来るハードコアバンドはSEGWEIとANDBELIEVEぐらいです、僕の中では(笑)。また、それぞれスタイルは違うのに、全員が目指してる場所が一箇所に定められてる感じがすごい伝わって、そういう点でも素敵です。

一同:(笑)。

榎:2大巨頭なわけ(笑)?

Y:本当に?そう思ってくれるのはすごい嬉しいな。

大:全員の一体感が伝わってるのは嬉しいね。

Y:俺らは本当に仲良いよ(笑)。

榎:(笑)。確かに、4人で1つのことをやっているという意識は大きいかな。お客さんに向けてっていうよりは、ライブでも4人でコミュニケーションを取りながらやることを大事にしたい。

大:スタジオでもライブと同じくらい盛り上がってるしね(笑)。

丸:そういう風に一つ一つのライブを自分たちなりにこだわってやっているから、色んなお客さんに来てもらえるんだと思います。例えば、この間なんてRites of springのシャツを着たカナダ人のバックパッカーが韓国人の友達にSEGWEIの話を聞いてライブに来てました。彼はその晩泊るところも決めてなかったみたいで、結局僕の家に泊って、次の日に一緒にレコード屋めぐりをして。
僕は九州の隅っこの片田舎で、ウォークマンで音楽を聴きながら育ったので、自分達の音楽に色々なところの人が興味を持ってくれるのは嬉しいです。だから、今回の音源であまりライブに来れない場所に住んでる人にも自分達の音楽を聴いてもらえるようになるのは、何気ないことかもしれないけど、夢のある話だと思います。

●そうですね。また音源を聞いて、ライブに来てみて伝わる部分も大きいから、ここまで幅広い支持があるんだと僕は思いますけどね。

Y:だと嬉しいけどなあ。

●では最後に何かあればどうぞ。

榎:俺が締めるの?難しいねえ、こういうの。(笑)CDは本当に頑張って作ったので、色んな方に聴いてもらえたら嬉しいです。


THANK YOU SO MUCH FOR READING.
そして写真を撮って頂いたWYPAXさん、ドープな写真をありがとうです。
http://wypax.eeejp.com/

condense the moment!!
PEACE
Y00KIE